RunDxfNET ver. 1.00 HelpFile

2008 WindClouds
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1. 概要
2. 動作確認済みのAutoCADバージョン
3. インストールおよびアンインストール
4. 使用方法 
5. 環境設定
6. トラブルシューティング
7. AutoCADマクロ
8. 著作権、免責、サーポート、特記事項など.....
9. リリースノート


1. 概要

RunDxfNETはAutoCADをコントロールして、データ変換("dwg"←→"dxf")を連続で行うソフトです。AutoCAD単体ではデータ変換を一枚ずつ行う必要が有りますが、RunDxfNETを使用すれば、[Drag& Drop + ボタン一押し]で、複数の図面を一度に変換する事が出来ます。

最新の情報はホームページをご覧下さい。
(ホームページでのサポートを充実させたいと思っています。)

2.動作確認済みのAutoCADバージョン

AutoCAD R版2007〜2009 及び LT2007〜2009で動作します。
AutoCAD(LT) 2006以前のバージョンでは動作しません。
AutoCADで開けない図面をこのソフトで変換しようとした場合、動作が不安定になったり、変換できていないのに変換が終了したとメッセージを出すことがあります。AutoCADで開くことのできないデータを選択しないように、ご注意下さい。

3. インストールおよびアンインストール

【インストール】
通常のWindowsのソフトと同じです。入手したRunDxfNET.msiをダブルクリックしてください。
インストールが始まります。
【アンインストール】
Windowsの「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」にて、「RunDxfNet」を選択して削除ボタンをクリックしてください。

4. 使用方法

このソフトを使用するには、まず、最初にAutoCADのファイルを指定する必要があります。
[AutoCAD指定]ボタンをクリックして、AutoCADの実行ファイル(ac.exe,aclt.exe)を指定してください。

【ファイルの選択】
本ソフト起動後、変換を行いたいdwgまたはdxfファイルを、エクスプローラからマウスを使用しDrag& Dropして下さい。ただし、dwgファイルとdxfファイルを同時に選択することはできません。
フォルダごとのデータ選択も可能です。dwg、dxfデータが混在するフォルダを選択した場合は、どちらを選択するか確認のダイアログボックスが開くので、dwgまたは、dxfのどちらかを指定して下さい。
プログラム上にある[子フォルダも選択]にチェックを入れれば、フォルダ選択時に、そのフォルダ内の子フォルダにあるデータもすべて選択されます。チェックを外しておけば、子フォルダのデータは選択しません。
【データ変換】
ファイル選択後、[Dxfで保存]または[Dwgで保存]をクリックすればAutoCADが起動し変換が始まります。変換後のバージョンはDwgおよびDxfのラジオボタンで選択できます。
【上書き保存のチェック】
[上書き保存] [新データのみ] 保存するディレクトリに変換後の図面名称と同じファイルが有る場合
OFF OFF 変換しません。
ON OFF 無条件にすべて変換します。
ON ON 変換元のデータが変換先のデータより新しい場合に変換します。
注意)[同じフォルダに保存][上書き]をONにし、[新データのみ]をOFFにした場合、元データと同じフォーマットで変換すると、オリジナルのデータが書き変わってしまいます。
【選択解除】
選択したファイルは、[クリアボタン]を押すとすべて選択解除されます。また、マウス右クリックで一つずつのファイルの選択解除及びが可能です。
【変更後のフォルダ指定】
[変更後フォルダ]ボタンにて変更後データを作成するフォルダを指定できます。このボタンを有効にするには設定画面の[同じフォルダに保存]のチェックをはずしてください。

5. 環境設定

RunDxfNETには、下記の設定項目があります。ほとんどの場合、初期設定のままで良いと思いますが、必要に応じて、ご自分の環境に合わせて設定して下さい。 なお、このソフトを使用するためのAutoCAD側の設定は何も有りません。

【待ち時間】

【AutoCAD起動】
このソフトから、AutoCADを起動するときの待ち時間です。設定時間内にAutoCADの起動を確認できなかった場合は、「AutoCADを起動できません」とエラーメッセージを表示します。初期値では10秒です。環境によっては、まれに時間切れとなる場合もあるようです。そんなときは、この値を大きくしてみて下さい。
【コマンド待ち時間】
RunDxfNETよりAutoCADに送信するコマンド間の待ち時間です。
RunDxfNETとAutoCADの同期のために必要です。
AutoCAD上で、正常にコマンドが走らない場合は、まずこの値を大きくしてみて下さい。初期値は20mmsecです。
【AutoCAD自動終了】
このチェック"ON"で変換終了時に、AutoCADをクローズします。通常は"ON"で使用してください。
【同じフォルダに保存】
このチェック"ON"で変換後のデータはすべて元データと同じホルダに作成されます。"OFF"の場合は変換後のフォルダを指定できるようになります。通常はOFFとして、変換後のデータを指定した方がオリジナルのデータを誤って書き換えてしまうリスクは回避できます。

【変換後フォルダ保持】

変換後のデータを元データと違うフォルダに保存し、かつ子フォルダのデータも同時に変換する場合に、変換後フォルダの下に子フォルダを作成するかしないかを、選択できます。
この項目にチェックを入れれば、子フォルダを作成します。チェックを外しておけば、元のフォルダには関係なく、変換後のデータは、すべて、変換後のフォルダに作成されます。
【終了時環境変数】
本プログラムはAutoCAD起動時に下記の4つの環境変数を0に設定します。変換終了後にこれらの環境変数に設定する値を入力します。
環境変数 説  明 AutoCADの初期値
FILEDIA ファイルダイアログボックスの表示(1を設定)/非表示(0を設定)を制御します。
非表示(0)の場合は、ファイルオープン時にファイル名を入力する必要があります。
ISAVEBAK バックアップファイル(.bak)の作成(1を設定)/作成せず(0を設定)を制御します。
PROXYNOTICE ファイルOpen時にプロキシイメージの警告ダイアログの表示(1を設定)/表示せず(0を設定)を制御します。
DYNMODE ダイナミック入力のON/OFFの切替です。 3
【Dwgで保存】および【Dxfで保存】
AutoCADを動かすマクロです。ほとんどの場合、初期の状態のままで良いと思います。このマクロを設定すれば、変換と同時に、「パージ」や「分解」の処理を行うことが出来ます。

6. トラブルシューティング

【図面の変換が行えない】
  1. ご使用のPCにAutoCADがインストールされていることをご確認下さい。RunDxfNETはAutoCADを操作し図面の変換を行います。
  2. 変換を行うデータが、ご使用のAutoCADで開くことができるか確認下さい。AutoCADで開くことのできないデータは変換できません。
  3. 【Dwgで保存】および【Dxfで保存】が空白になっていないか確認して下さい。もし、空白になっている場合は、このプログラム解凍時に含まれていた、rundxf.iniファイルをRundxf.exeと同じディレクトリにコピーして下さい。
  4. 読みとり専用となっているデータを変換しようとすると、AutoCADがエラーで停止します。読みとり専用のチェックを外して変換して下さい。

【AutoCADが起動しない】

  1. データ変換ボタンをクリック後、しばらくして「AutoCADを起動できません」とエラーメッセージ表示後にAutoCADが起動する場合は、環境設定の「待ち時間」-「AutoCAD起動」時間を少し長めにして下さい。
【RunDxfNETを使用後AutoCADのファイルオープンダイアログボックスが表示されなくなった】
  1. 設定項目の[FILEDIA]の値が0となっていないか確認して下さい。もしなっている場合は、1に設定して下さい。
  2. 何らかの原因で、RunDxfNETが異常終了した場合、AutoCADの[FILEDIA]が0に設定されたままとなってしまいます。AutoCADのコマンドラインで[FILEDIA]に1を設定するか、RunDxfNETにて、図面を1枚変換して下さい。
【RunDxfNETを使用後AutoCADのバックアップファイル(.bak)が作成されなくなった】
  1. 設定項目の[ISAVEBAK]の値が0となっていないか確認して下さい。もしなっている場合は、1に設定して下さい。
  2. 何らかの原因で、RunDxfNETが異常終了した場合、AutoCADの[ISAVEBAK]が0に設定されたままとなってしまいます。AutoCADのコマンドラインで[[ISAVEBAK]に1を設定するか、RunDxfNETにて、図面を1枚変換して下さい。
【RunDxfNETを使用後AutoCADのプロキシ情報のダイアログが表示されなくなった。/表示されるようになった。】
  1. 設定項目の[PROXYNOTICE]の値が0となっている場合、プロキシダイアログは表示されなくなります。また、1となっている場合は表示されます。
  2. 何らかの原因で、RunDxfNETが異常終了した場合、AutoCADの[PROXYNOTICE]が0に設定されたままとなってしまいます。この場合、プロキシ情報のダイアログは表示されなくなります。
【RunDxfNETを使用後ダイナミック入力の設定が変わった】
  1. このソフトは、終了時に、DYNMODEに設定された値に設定します。このDYNMODEをAuotCADにて通常使用している値に設定してください。
  2. 何らかの原因で、RunDxfNETが異常終了した場合、AutoCADの[DYNMODE]が0に設定されたままとなってしまいます。AutoCADのコマンドラインで[DYNMODE]に通常使用している値に設定するか、RunDxfNETにて、図面を1枚変換して下さい。

7. AutoCADマクロ


AutoCADマクロとは、RunDxfNETからAutoCADをコントロールするための簡単なプログラムのようなものです。
RunDxfNETは、実行時にほぼこのコマンド通りにAutoCADにコマンドを送信します。

下記にデフォルトAutoCAD送信コマンドを示します。

DWGで保存 DXFで保存
fileopen
#FILE
zoom
e
saveas
#VER
#SAVEFILE
fileopen
#FILE
dxfout
#SAVEFILE
v
#VER
#ENTER

コマンド中#で始まるコマンドが実行時に別の値となります。
#FILE: ファイル名.
#ENTER: ENTERキー
#ESC: ESCキー
#SAVEFILE: 変換後のファイル名を出力
#TMPNAME : 仮保存用のファイル名を出力
#VER:変換後のバージョンを出力

マクロを工夫すれば、デフォルトと違う順序でAutoCADをコントロールできると思います。興味のある方は試してみてください。

8. 著作権、免責、サーポート、特記事項など.....

このソフトはシェアウエアです。試用期間を超えてご使用の場合はからならずユーザ登録を行って下さい。
【著作権】
「RunDxfNET」著作権は WindClouds よってのみライセンスされます。
【免責】
このソフトを使用した事によるあらゆる損害また、その他いっさいの事故について当方はその責を負いません。
【サポート】
最新の情報はまず、ホームページをご覧下さい。
サポートやバグフィックスについては可能な限り行いますので、e-mail下さい。
ご感想及びご要望も待っていますので、よろしければe-mail下さい。
【メールアドレス】
mailbox@windclouds.net

9. リリースノート

Varsion 1.0  2008年 10月29日 初リリース
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